とりぴー明日から小児実習なのに、子どものバイタル測定なんてちゃんとできるかな…?
クマ師範落ち着けとりぴー!大人と同じように測ろうとするから焦んだ。子どもの発達段階(年齢)に合わせた攻略法さえ知っていれば、小児のバイタル測定は怖くないぞ!
患児の性格はさまざまなので、100%絶対に泣かない魔法はありませんが、測定する順番の鉄則と年齢別の関わり方のコツを押さえておくだけで、小児のバイタル測定のやりやすさは格段に変わります。

この記事では元小児科ナースの知識と実体験をもとに、小児バイタル測定のコツをわかりやすく解説します。
最後まで読めば、もう小児実習のバイタル測定は怖くありません!
▶有料noteでは実習ノートに貼っていつでも見返せる、バイタル早見表や発達まとめシート、実習記録に役立つテンプレなどを公開中です!
全年齢共通!小児バイタル測定の2大鉄則

小児看護のバイタル測定における、全年齢共通の基本ルールは以下の二つです。
測定の順番は「刺激の少ない順(泣かせない順)」
小児のバイタル測定の基本ルール1つ目は、刺激の少ない順番で測定することです。
成人のバイタルサイン測定では「体温計を挟んで、その間に血圧を測って…」と効率重視で進めることが多いですが、小児でそれをやると即大泣きされて終了します。

- 呼吸
- 心拍(脈拍)
- 呼吸音
- 体温
- SpO2
- 血圧
それぞれの測定のポイントは以下のとおりです。
呼吸数(触れずに測定)
患児には触れず、まずはお腹や胸の動きをそっと見て数えます。
子どもは呼吸が不安定で変動しやすいため、15秒×4ではなく「60秒(1分間)」しっかり測るのが鉄則です。
心拍・呼吸音(聴診器は手で温める!)
次に聴診器をそっと当てて、心拍数と呼吸音を聴取しましょう。
この時、患児にひんやりしたチェストピースを当てるとビックリして泣いてしまいます。
必ず自分の手のひらで温めてから当てましょう。
- 体温: 自分で測ってもOKですが、警戒心が強い場合はご家族に挟んでもらうのも立派な看護技術です。
- SpO2(パルスオキシメーター): 乳幼児は指が小さく大人用では正確に測れません。小児専用の巻き付けるタイプ(粘着プローブ等)を使いましょう。
- 血圧(一番最後!): マンシェットの圧迫感は強い刺激になります。必ず最後に回します。
体格に合った「適切なサイズの物品」を選ぶ

小児は子どもの年齢によって体の大きさが違います。
体に合ったサイズの物品を選ばないと正しく測定することが出来ないので、物品選びも小児のバイタルサイン測定における重要なポイントです。
特に指導者に突っ込まれやすいのが「血圧計のマンシェット(カフ)サイズ」です。
- マンシェット幅の目安: 上腕の「3分の2」を覆う幅を選ぶ
- 幅が狭すぎる(小さい): 実際より高く測定されてしまう
- 幅が広すぎる(大きい): 実際より低く測定されてしまう
国試にもよくてるポイントなので、しっかり覚えておきましょう。
▶有料noteでは実習ノートに貼っていつでも見返せる、バイタル早見表や発達まとめシート、実習記録に役立つテンプレなどを公開中です!→見にいってみる!
年齢別!発達段階に合わせた小児バイタル測定のコツ
小児のバイタル測定では、発達段階に合わせた関りをすることで、スムーズに測定が進みます。
【乳児編(0〜1歳)】忍者作戦
0〜1歳の乳児は、言葉で「バイタル測るよ〜痛くないよ〜」と説明しても伝わりません。
起きて泣いてしまうと正確な測定が難しくなるため、寝ている間や機嫌よく遊んでいるタイミングを狙います。

- 呼吸
-
赤ちゃんは腹式呼吸です。服の上からお腹の上下運動を静かにじーっと60秒観察します。
- 脈拍
-
赤ちゃんの手首(橈骨動脈)はプニプニしていて触知しづらいです。
心尖部(胸)に聴診器を当てて心拍数を数えるのが確実です。そのまま呼吸音も続けて聴診しましょう。
- 目が合ったら微笑む
-
測定中に赤ちゃんと目が合ったら、「敵じゃないよ〜」と安心させる笑顔を忘れずに!緊張して怖い顔にならないよう意識しましょう。
- 奥の手(ディストラクション)
-
おもちゃや音で気をそらす「ディストラクション」を活用し、大泣きしてしまったら無理に続けず一度出直す勇気も大切です。
【幼児前期編(1〜3歳)】スピード勝負&抱っこ作戦
いわゆるイヤイヤ期の幼児前期の患児は、白衣を見ただけで警戒して大泣きする子も珍しくありません。
この時期のバイタル測定は「安心感」と「スピード感」で乗り切ります。

- お母さんの「抱っこ作戦」
-
ベッドに無理やり寝かせると恐怖心が倍増します。保護者の膝の上で抱っこしてもらったまま測らせてもらいましょう。
- 夢中にさせるディストラクション
-
好きなキャラクターの絵本、動画、シール貼り、ぬいぐるみなど、意識を別の楽しいことに集中させている間にササッと進めます。
- 一度に全部測れなくてもOK!
-
「呼吸と心拍は測れたけど、大泣きしちゃった…」という時は、一旦退室して時間をおきましょう。無理強いしてトラウマを植え付けるより、仕切り直すことも「個別性のある看護」です。
【幼児後期編(4〜6歳)】参加型ヒーロー作戦
4〜6歳の幼児後期になると言葉の理解が進みます。
その反面、「何をされるんだろう?」「痛い注射かな?」と想像力からくる恐怖心が強くなります。
そこで有効なのが、患児を主役にする「参加型ヒーロー作戦」です!

▶ 子どもの恐怖を「好奇心」に変えるアプローチ
- 器具を触らせてあげる
-
「これもしもしするやつだよ。冷たくないか触ってみる?」と聴診器などの道具に実際に触れてもらう。
- 自己決定
-
「お熱とピピ(SpO2)、どっちから測りたい?」「どっちのお手てにする?」と自分で選ばせる。
- 人形でお医者さんごっこ
-
ぬいぐるみに先に聴診器を当てて見せる。
- 終わったら大げさに褒める!
-
「上手にできたね!さすが〇〇ちゃん、かっこいい!」としっかり承認することで自信と信頼関係が生まれます。
【学童期編(小学生〜)】リトルレディ&ジェントルマン作戦
小学生以上になると、もう赤ちゃん扱いはNGです。
大人と同じ一人の人として尊重する「リトルレディ&ジェントルマン作戦」で接しましょう。

- 羞恥心への徹底的な配慮
-
服をめくって聴診する際は、必ず周囲のカーテンを閉めたり、露出を最小限にします。「見えないようにするね」と一声かけるだけでも安心感が違います。
- 納得できる説明
-
「今から何のために、どんな検査をするのか」をわかりやすい言葉で説明し、同意を得てから行います。
まとめ:年齢別の特徴をおさらい
小児のバイタル測定のコツは以下のとおりです。

- 基本ルールは刺激の少ない順に測定する&適切なサイズ選び
- 乳児は寝ている隙・機嫌のよい隙にコッソリ測る
- 幼児前期は親の抱っこ&ディストラクションでササッと
- 幼児後期は道具に触れる・順番を選ばせる・終わったら全力で褒める
- 学童期は羞恥心への配慮と大人と同じ敬意ある説明
患児の性格によっては反応は様々ですが、発達段階に合わせた関わり方の基本を押さえておけば、自信をもって実習に望めます。
実習ノートに貼っていつでも見返せる、バイタル早見表や発達まとめシート、実習記録に役立つテンプレなどを有料noteで公開中です!→実習を楽にする教材はコチラ!
▼テンポよく聞き流し!動画で復習するならこちら



コメント