どっちがチアノーゼ?左右シャントと右左シャントの違いと覚え方を解説!【先天性心疾患/国試】

とりぴー

先天性心疾患の『シャント』って、どっち向きに流れるのか、いつも混乱しちゃう…。

クマ師範

大丈夫だ!『たった一つの原則』さえわかれば、もう迷わなくなるぞ!

小児看護学で苦手な看護学生さんが多い、「先天性心疾患」。

その中でも特に重要なのが、血液の異常な流れである「シャント(短絡)」の理解です。

「左→右シャント」と「右→左シャント」、それぞれの特徴と、なぜチアノーゼが出るのか・出ないのか。

この記事では、そのメカニズムをイラストで分かりやすく解説します。

メカニズムを理解できれば、もう忘れない。

丸暗記は卒業しましょう!

▶血液の動きがよくわかる!アニメで学びたい人はYouTubeがおすすめです。

目次

正常な心臓の血流

シャント(短絡)を理解するには、まず正常な心臓の「大原則」を知っておく必要があります。

▶右側の部屋(右心房・右心室)
  • 全身から戻ってきた、酸素の少ない「静脈血」が流れています。
  • 役割は血液を「肺」に送ること。
▶左側の部屋(左心房・左心室)
  • 肺で酸素をもらった、きれいな「動脈血」が流れています。
  • 役割は血液を力強く「全身」に送り出すこと。

心臓の圧力の大原則

全身に血液を送り出す「左心室」は、肺に送るだけの「右心室」よりも、はるかに強い力(高い圧力)を持っています。

つまり、正常な心臓では常に、右側よりも左側の圧力が強い。

とりぴー

心臓の圧力は、左>右!
この大原則を、まずはしっかり頭に入れておこう。

先天性心疾患のシャント(短絡)とは?

生まれつき心臓の壁に「穴」が開いていたり、本来閉じるはずの血管が残っていたりすると、その「通り道」を通って、本来混ざらないはずの動脈血と静脈血が行き来してしまいます。

この血液の短絡(近道)が「シャント」です。

血液は「右→左」「左→右」、どちらの方向に流れるのでしょうか?

とりぴー

シャントの流れる方向は、心臓の「圧力」で決まります。

水が高いところから低いところへ流れるのと同じように、血液も「圧力の高い方から、低い方へ」流れます。

左右シャント(左右短絡)|チアノーゼなし

心臓の圧力の大原則は「左側の圧力 > 右側の圧力」です。

そのため、単純に壁に穴が開いているだけの状態なら、圧力の高い「左」から、圧力の低い「右」へと血液が流れ込みます。

これが「左右シャント(左右短絡)」です。

先天性心疾患の、左右シャント(左右短絡)|チアノーゼなしをわかりやすく示した図解
▶左右シャントでは何が起こる?
  • きれいな「動脈血(赤)」の一部が、また肺に戻ってしまいます(肺血流量の増加)。
  • しかし、全身に送られるのは、あくまで左心室に残った「動脈血(赤)」だけです。
▶チアノーゼは?

全身には動脈血が流れるため、チアノーゼは起こりません。

▶代表的な疾患
  • 心室中隔欠損症(VSD)
  • 心房中隔欠損症(ASD)
  • 動脈管開存症(PDA)

右左シャント(右左短絡)|チアノーゼあり

右左シャントが起こるのは、「特別な理由」で右側の圧力が高くなってしまった時です。

代表的なのが「ファロー四徴症」。

ファロー四徴症は、右心室の出口(肺動脈)が極端に狭くなっています(肺動脈狭窄)。

狭い出口へ無理やり血液を押し出そうとするため、右心室の圧力が異常に高くなり、左心室の圧力を超えてしまうのです。

先天性心疾患の右左シャント(チアノーゼあり)をわかりやすく示した図解

その結果、圧力の高くなった「右」から、低い「左」へと血液が流れ込みます。

これが「右左シャント(右左短絡)」です。

▶右左シャントでは何が起きる?

酸素の少ない「静脈血」が、全身へ送られる「動脈血」に混ざってしまいます。

▶チアノーゼが起こる

全身に酸素の足りない血液が流れるため、チアノーゼが起こります。

▶代表的な疾患

ファロー四徴症など

💡 これ、全部覚えるの大変ですよね?

「スクショしても埋もれちゃうし、自分でまとめる時間もない…😭」

そんな人のために、重要なポイント・イラスト・看護の注意点を、A4用紙1枚にギュッと凝縮しました!

スマホ用の縦長画像もセットなので、電車の中でも復習できます◎

【循環器の基礎】血液の流れとシャントが1枚でわかる図解

左右シャントと右左シャントの違いまとめ

左右シャントと右左シャントの違いは以下のとおりです。

左右シャントと右左シャントをわかりやすく示した図解イラスト
スクロールできます
シャントの方向圧力の関係チアノーゼ代表的な疾患
左右シャント左 → 右左 > 右 (通常通り)なしVSD, ASD, PDA
右左シャント右 → 左右 > 左 (逆転!)ありファロー四徴症

「どっちだっけ?」と迷ったら「基本は左が強いから左→右。でもファローは右が頑張りすぎて逆転するから右→左!」と思い出してくださいね。

とりぴー

チアノーゼが「出るか」「出ないか」が国試で問われやすいポイント!疾患といっしょにセットで覚えよう。

動画でサクッと復習!

この記事の内容を、とりぴーとクマ師範が楽しく解説したアニメ動画はこちら!

血流の動きがアニメーションで見られるので、よりイメージが湧きやすいですよ。

最後まで読んでくれてありがとう!

これからも、一緒に国試対策がんばろうね!

実習のお守り、持った?

とりぴー

小児実習に行く前に、これだけはスマホに入れておこう!

パッとわかる!

小児バイタル基準値&測定のコツ早見表

  • 👶 年齢ごとに色分けでわかりやすい!
  • 📱 ロック画面に設定して、焦った時にチラ見!
  • ✂️ 印刷してレビューブックにも貼れる!

学生応援価格 300円(カフェラテ以下☕️)でNoteで公開中! 実習の「お守り」をゲットしてね!

▼運営者:さくらい

元 小児科看護師のイラストレーター。臨床経験10年以上の看護師経験と、イラスト制作スキルを活かして、看護学生さんの「わからない」を「わかる!」に変えるお手伝いをしています。医療的ケア児の母でもあります。

→ プロフィールの詳細はこちら

YouTube⇒アニメで国試のポイントをわかりやすく解説中!

Instagram⇒サクッと学習できる国試対策を発信中!

⇒イラストのご依頼はこちら

コメント

コメントする

目次